クロスメディアとは、さまざまな媒体を利用して、それらをつなぎ合わせることで相乗効果を期待するものです。例えば、紙広告(チラシ、パンフレット)とホームページを連動させることもクロスメディアとなります。
何を利用するのが一番効果があるのかは、その業種、形態、時代などによっても違うためセグメンテーションをしたうえでターゲティングの必要があります。よくある失敗は、そもそも、セグメンテーションやターゲティングが自分の思いこみからの判断で間違っている。これではクロスメディアの効果を生み出すことはできません。
クロスメディアでの良いケーススタディをご紹介いたします。生涯学習のユーキャン(流行語大賞)が実施しているTVCMをご覧になったことはありますか?CMの最後に「続きは明日の新聞折り込みで!」とテロップが流れます。これはCMと言う限られた秒数の中で、CMの役割は次の媒体へクロスなのです。
クロスメディアは各媒体の長所となるべき点を全面にだし、余計な部分を省くことです。つまり、各媒体にはそれぞれの役割を持たせなくてはいけません。よくある失敗は、すべての媒体に「情報をできる限り詰め込む」ことです。
作り手側の気持ちで予算を割いているものなので、この気持ちはわからなくもないですが、これは逆効果になります。例えば、電車の吊皮広告に目をこすらなければ見えない大きさの文字がぎっしり詰め込まれていれば見る人は読む気が失せてしまいます。
これと同じことで、紙広告、パンフレット、ホームページを連携させる場合でもこれを上手く利用しなければ相乗効果を生み出すことはできません。